なぜ愛知県は死亡事故ワースト1なのか
愛知県の死亡事故件数がなぜ多いのかという話をします。
愛知県は12年連続で交通死亡事故ワースト1となっています
死亡事故件数が多い理由をネットで調べると「名古屋ばしり」のせいという意見があります、本当なのかと公開されている統計データをもとに単回帰分析という手法で調べてみました
人口や道路総延長といった項目の中で相関が一番高いのは車両台数の0.94でした。0.95以上になると正確なモデルだと言われているので車両台数は死亡事故には強い関連性があるとみてよいでしょう
愛知県の車両台数は505万台で日本一、最下位の島根の10倍あるので、車両台数当たりの件数で比較する必要があります。愛知県の10万台当たり死亡事故は4件で、1位の福井県の半分。順位にすると42番目で特に多いとは言えません。
この結果死亡事故が多いのは「名古屋ばしり」が原因ではなく車両台数が多いからと言えます。
また愛知県警も死亡事故ワースト1という不名誉なアピールをする必要は無いように思えますが、愛知県警は死亡事故ワースト1の返上キャンペーンを掲げてから10年で死亡事故の件数を半分まで減らしていることからキャッチコピーとしてみると効果的なようです